IT未経験だけど転職したい。
失敗する人も多いだろうから、失敗した人の声を聞きつつ役立てたい!
IT業界へ未経験から転職することは可能ですが、失敗したと感じる人が多いのも事実。
厚生労働省の離職率調査によると、情報通信業に分類されるIT業界の離職率は11.8%という結果となっているくらいです。
それほど高いものではないとはいえ、せっかく転職するのであれば失敗は避けたいですよね。
本記事では、未経験からIT企業への転職をしたものの失敗したと感じる人の声をアンケートで集めてみました。
そこから、失敗を避けられる転職方法について解説していきます。
未経験からのITエンジニア転職自体は可能!メリットも大きい
最初に言っておきますが、未経験からのITエンジニアへの転職は可能です。
むしろ、転職するメリットは大きいです。
- IT業界は平均年収が高い
- IT業界は人材不足で、需要は今後も高まる
- IT業界はリモートワークしやすく、ワークライフバランスを整えやすい
IT業界には上記のような特徴がありますので、経験などを元に解説します。
IT業界は平均年収が高い
例えば、経済産業省が2017年に発表した「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」では、IT業界の年収はチームリーダーで726.1万円、中堅レベルは576万円、新人レベルでも437.8万円となっています。日本国内全体の平均年収は408万円ですので、IT業界は他の業界と比較すると年収は高めだと言えるでしょう。
IT業界って年収はどれくらい?職種ごとの年収と年収アップの方法
上記のように、新人レベルであっても平均年収は30万円ほど高く、高年収を狙うことが出来る業界になります。
IT業界は人材不足で、需要は今後も高まる
上記の図でもわかるように、2030年では45万人の人材不足が起きるであろうと言われています。
IT業界はなくてはならない存在になってきていまして、需要もガンガン拡大していきます。
また、IT化によって取って代わられる仕事は多くありますが、ITエンジニアはその心配も当分しなくていいでしょう。
需要と供給のバランスが取れていないという事もあり、報酬も高いことがほとんどです。
IT業界はリモートワークがしやすく、ワークライフバランスを整えやすい
働き方改革が進み、特にリモートワークが注目を浴びています。
私もフルリモートワークをしていますが、通勤時間がないのは本当に時間を有意義に使えます!
その時間を使って副業に充てられています。最高です。
ご想像の通り、IT業界のリモートワークは極めて高く、柔軟な働き方ができる企業もかなり多いです。
いわゆるイマドキな企業が多く、リモートワークへの理解が得やすい会社も多いでしょう。
IT未経験からの転職で失敗した人は多い
そんなメリットが大きいIT企業ですが、未経験からでも転職可能な一方で、失敗したという人は結構多いです。
未経験でも雇ってもらえる会社は多くある一方で、スキルが0の状態から育てていく必要があり、その間で失敗することも多いです。
SESはブラックになりやすい特性がある
IT業界は主に3つの業務形態があります。
最後のSESだと、基本的に客先常駐が多いです。
また、受託開発や自社開発と比較しても、開発経験を積めない可能性が高いという事もあります。
例えば、テストばっかりの業務内容になるとかですね。
興味の湧かない仕事内容になると苦労します。
未経験からの転職ではSESに就職が決まる人が多いのですが、業務形態上、他の形態と比較してもブラックな企業が多めと言われています。
もちろんSESでもホワイト企業は多くありますが、高年収・好待遇を目指すのであれば受託開発企業や自社開発企業を目指すという人が多いでしょう。
IT未経験から転職に失敗した人の声
IT企業の特性が分かったところで、IT未経験から転職に失敗した人の声を見ていきましょう。
どの人にも言えることですが『もっと学習すればよかった』という方ばかりです。
似通ったものもありますが、5ケースを紹介しますので参考にしてみてください。
ケース1:入社しても先行きが不安になった
まずは30代女性で、IT業界の収入の高さに惹かれSES企業に転職をした方の体験談です。
転職前の会社でもひととおりパソコン作業はできていたので、特にプログラミングスクールに通ったことがなくてもIT系企業で務まると思っていました。
ところが、ある程度の専門知識が必要だったり、とにもかくにもIT系の専門用語が分からなかったりしたため、入社してすぐに先行きが不安になってしまったのです。
幸いにも上司が辛抱強い人で基礎から教えてくれたため、すぐに辞めずに済みました。
それでもやはりきちんと学んだ方がいいと思い、仕事帰りにプログラミングスクールに通うことに決めたのです。
転職先でも私をしっかり育てたいと思ってくれたらしく、スクールの費用は半分出してもらえることになり良かったです。
しかし、人事異動で上司が変わってからは融通が利かなくなり、転職して1年経った頃に辞めることになりました。
IT系企業に転職するのなら、まずはきちんとプログラミングスクールに通ってからの方がいいと思います。
プログラミングは設計の段階で専門用語が飛び交うことになるので、最初は特に不安を覚えると思います。
段々と分かるようになってくるとはいえ、焦って精神的にしんどくなることはあると思います。
ケース2:当たり前のことが理解できない
次に、30代女性で、結婚に伴う転居のためSES企業に転職をした方の体験談。
未経験でも大丈夫ということで転職しましたが、入ってからが苦労しました。
まず、用語がわからないことが一番大変でした。
とにかくカタカナや略語を多用する会社だったため、他の社員の方が当たり前に話していることが何のことか理解するのに時間がかかりました。
前職は建築関係で、IT会社で働いている方とは真逆のようなお客さまを相手にしていたので、初めはとても違和感がありました。
電話応対をしていても用語が分からず何度も聞き返さなければいけなかったのはとても大変でした。
少しスクールに通って用語をインプットしておけばよかったと思います。
仕事が分からなくても用語だけでも理解していたら、もう少しスムーズに仕事を進められたのではないかなと。
IT企業なだけあり、他の社員のパソコンの知識もとても豊富なゆえに、色々ならツールを使っているので、前職では使っていなかったパソコンの機能を駆使しなければいけなかったのも大変でした。
こちらの方も用語が分からなかったという後悔はあったようです。
電話対応で用語が分からないとなるとかなりしんどいですからね・・・。
ケース3:転職先がブラック企業だった
一方で、転職先がブラック企業だったという声も。
ハローワークで見つけた求人『未経験、未知識からのネットワークエンジニア募集』。
ネットワークエンジニア?なんだそれは?と思ったのですが、【大都会での需要が特に急増中!】【社会インフラに携わるという責任感ーネットワーク構築の提案をする当社に是非!】【仕事が膨大にあります!給与はあなたの頑張り次第で●●万円以上!】【事業急拡大中!今がチャンス】など心踊る文言に釣られて応募したら即採用!
なんてすごいチャンスをものにしたんだ!と浮かれていたのは入社時だけでした。
すぐに現実が押し迫ります。
まず北海道の田舎から東京へ。
他2名の同期生たちとボロボロの6畳間で共同生活をしながら毎日深夜のパソコン接続作業に出掛けます。
一晩中、何百、何十台も有線接続し、初期設定をする仕事です。
ちなみに給与は17万円から3年間、少しも上がることはありませんでした。
後悔先に立たず…今考えたら警戒して求人に募集すべきでした。
転職エージェントも多数あるものの、未経験OKな企業だとここまでとはいかずとも待遇の良くない企業は混ざっている可能性は高いです。
プログラミングスクール経由、ちゃんとした転職エージェントを選ぶなどしてミスマッチを防ぐ対策は絶対に必要です。
ケース4:ハイレベルな企業に転職して苦労
自社開発企業に転職してキャリアアップは果たせたものの、ギャップに苦労したというケースも。
私はマーケティング業務経験6年でキャリアアップのため、外資系ITに転職したいと思いました。
自分で勉強した後応募し、試験と面接に運良く通る事が出来、無事川崎にあるアメリカ外資系某大コンピューター企業のマーケティング部門にマネージャーとして転職致しました。
しかし、入社後の同僚チームメンバーからのトレーニングは最低限しかなく、最初から私が想像していた以上に基礎以上のエクセル技術や知識、プログラミングについても国内企業に入るよりもハイレベルな事が最初から出来る事を期待されていました。
私は新しい事を学ぶ事が割と得意なため、早くのみこむ事が出来ますが、入社前にもっと勉強しておけば良かったと思いました。
全て最初からできて当たり前に思われている企業の環境なので、少しの期間だけでもプログラミングの専門スクールに通えば、転職後も深夜まで勉強苦労せずに済んだと切に後悔しています。
未経験からIT企業に転職したケースもあるものの、レベル感によってどれだけ教育してもらえるかは変わってくるので注意が必要です。
ケース5:メリットを伝えることが出来ず苦労
最後は転職活動で苦労したという声。
IT業界への転職時に、企業側へのメリットをうまく提示することができず、入りたい企業様の面接を何度も落ちてしまいました。
当時の自分は企業に入社し、フロントエンドエンジニアとして会社に貢献していくことが1番な貢献だと考えていました。
しかし今考えると入社時のスキル感では、即戦力となることができない状態でこれを伝えても企業側に響くわけないなと思います。
また仮に入社しキャリアを歩み始めたとしても、企業側としては育ってすぐに辞めてしまうリスクも抱えているので、それを踏まえても採用したいと思えるような人材でないと、未経験からエンジニアは難しいのかなと思います。
できるのであれば、勉強してきた知識にプラスして前職での営業経験と保有資格をアピールした方が選考で有利になったでしょう。
もちろんそれだけで内定率が上がるのといったらわかりませんが、少なくとも企業様への目に留まる可能性は増えたのではないかと考えています。
ある程度学習をしたとしても、即戦力になるレベルまで到達するにはまだまだ足りないということがほとんど。
そのため『努力して学習したがうまくいかない』という状況になることもあるので、転職の際は前職でのポテンシャル面も大事になることがあります。
IT未経験から転職する3つの方法
IT未経験から転職する際に失敗した声を見てきましたが、実際に転職するには3つの方法があります。
- 有料のプログラミングスクールと就職支援一体型のサービスを利用
- 無料のプログラミングスクールと就職支援一体型のサービスを利用
- 転職エージェントを利用して、未経験OKな会社へ転職
中でもオススメは1番の有料のプログラミングスクールを活用する方法で、経験をある程度積んで自分の行きたい企業へ転職を決めることです。
それぞれのメリット・デメリットなど1つずつ解説していきます!
有料のプログラミングスクールと就職支援一体型のサービスを利用する方法
一番オススメの方法は、就職支援一体型のプログラミングスクールを利用する方法です。
今回紹介した転職失敗したという人の声はいずれも『学習が足りなかった』という内容ですが、有料のスクールに通えばかなり安心できます。
数か月間プログラミングを学習して、その上で自己分析や面接対策などの転職もサポートしてもらえるので転職成功確率も高いです。
有料のスクールであれば基本的に転職先はどこでもOKですし、万が一転職できなかった場合には全額返金してもらえる所も。
「スクールは滅茶苦茶高い」と思われているかもしれませんが、最近では国からの給付金を後で受け取って実質70%OFFの料金で受けられるスクールもあるので資金面でも問題ないところが多いです。
中でもオススメはDMM WEBCAMP エンジニア転職で、転職成功率は98%という実績。
それだけでなく、転職後の半年以内の離職率も2%とダントツで低く、『せっかく転職したけど難しくて辞めた』というようなことも防ぐことができます。
転職支援があるスクールではキャリアアドバイザーがついてくれますが、DMM WEBCAMPは中でも特に優秀ですね。
転職するのであれば転職後のことも考えて取り組むべきなので、DMM WEBCAMPはかなりオススメです。
他にもプログラミングスクールは沢山ありますので、比較したい方は【未経験者向け】プログラミングスクールの10社比較ランキング【転職、副業、就職の3つの目的別】の記事を読んでみてください!
無料のプログラミングスクールと就職支援一体型のサービスを利用する方法
無料スクールは転職を決めると転職先の会社から謝礼金が出るので、それで利益を賄って運用しています。
そのため無料でスクールにてプログラミング学習ができますが、転職先は提携企業に限られるところがほとんどですし、転職できないと普通のスクール以上の値段がかかってきます。
中には『どこでも転職OKで転職失敗しても無料!』というスクールもありましたが、大半の人材の転職先企業がスクール運営元のグループ会社でした…。
上記のように、『希望はなく、どこでもいいからIT転職したい』と考える人にしかオススメできません。
学習内容についても、有料のスクールと比較するとちょっと弱い部分があるので正直お勧めしません。
転職エージェントを利用して、IT未経験OKな会社へ転職する方法
未経験OKな会社も多少はあります。
未経験で採用して、社内研修などで育成しつつ、活躍してもらえるような制度を整えている場合がほとんどです。
今回掲載した例のように学習面が足りずに苦労する可能性もある一方で、学習が必要ない分すぐに転職活動に移せる安心感はあります。
転職サイトのウズカレITでは未経験からのIT転職・就職に特化していて、回数無制限のキャリア相談にも対応しています。(29歳まで)
ウズカレIT独自の基準でブラック企業は排除しているので、未経験者でも安心して転職活動を行えます。
IT未経験OKの転職エージェントは結構少ないのですが、中でも一番親身になってくれるのがウズカレITなので、早速転職活動をしたいという人は活用しましょう!
IT未経験からでも失敗しなくなければまずは学習するのがオススメ!
IT企業に未経験から転職したにも関わらず失敗したなと感じる人は意外と多いです。
失敗しないためには、職種的にも学習が必ず必要になってきます。
未経験からIT企業に転職する方法は以下の3種類紹介しました。
中でも一番のオススメは有料のプログラミングスクールに通う事です。
学習に時間はかかりますし、もちろんお金もかかってきます。
ただ、それを乗り越えると手に職をつけ、リモートワーク率も高く年収も高いIT業界への転職は容易です。
転職成功している人は行動できる人であることは間違いないので、紹介した3つの転職方法を比較検討して考えてみてください。
IT業界を志望する人はあなたと同じように増えてきているので、今後競争が激化する前に行動するのがオススメです!