先日、「頭に来てもアホとは戦うな!」(田村耕太郎 著 朝日新聞出版)を読みました。
なにやら刺激的なタイトルですが、読んでみるとおぉ!となる考え方がたくさんありました。
どれも素晴らしい考え方で、身につけることができれば人生をもっと楽に過ごせそう!と思ってしまうくらい。
この記事では、紹介されていた考え方を元にレビューを書いていこうと思います。
1.頭に来てもアホとは戦わないのは大切な考え方
タイトルに集約されていますが、この本はいかにして戦わないかを重点にあてています。
本書の内容は、多くが自らの「失敗」にもとづいて書かれている。証券マン時代、取引先の心を動かすことができず2年間成績がゼロであったこと、政治家時代の酒席や権力闘争の中での失敗……。そうした経験から生み出した方法は、愚直でありながらしたたか、格好悪く見えて、効果はてきめん、そんな実践法である。(Amazonより)
証券マン、政治家という経歴・・・著者がエリートすぎて驚きましたが、そのような世界では絶えず争いがおこるものです。
そんな中で培われた考え方が凝縮された本だと感じました。
戦わないためにはとにかく「相手の気持ちを見抜くこと」が大切で、言葉にするのは簡単ですが、実際は難しいと思います。
2.個人的に心に残った部分
どのようにしてアホと戦わずに済ませているか、その考え方がいくつか本書に載っていました。
個人的にグッときたポイントも多いので、すこし紹介していきたいと思います。
アホと戦わないために、コントロールできるものに情熱を注ぐ
大抵怒っている相手、というか他人なんてコントロールできるはずがありません。
本書では、アホな人は以下のように定義されていました。
- 戦ったり、悩んだりするに値しない人たち
- 不条理なことをしてくる人たち
- 人を陥れて、自分の価値を上げようとする人たち
- ストーカーのようにまとわりついてくる人たち
いますよね~こんな人。
そんな人をコントロールしようとしても、意見が合致するわけもなく、ただただ時間が過ぎてゆく・・・。
私もそんな経験をしたことがあります。
この本では、コントロールできるものに時間と情熱を注ぐように書かれています。時間の無駄は人生の無駄でもあるので、絶対に避けたいですね。
現実感覚を変える
私もそうなのですが、何事にも期待して生きすぎている人が多いです。
期待している分ダメージも強いので、「最初から期待をしない」ことが大切です。
人生はそもそも理不尽なものという現実感覚を持っていれば、いかなる職場にいてもストレスを大きく減らせる。
まさにその通りです。また、この考え方はなにか新しいことを始める際に重要になってくると私は思っています。
期待をしなければ、「誰からも評価されなかったらどうしよう」というやらない理由が1つ消えるからです。

何かを始めるときは、自分の経験になるからやる。
それでいいと思うことができるようになりました。
他人からみた自分を意識しない
他人から見た自分なんて正直どうだっていいです。
最低限の身なりは必要ですが、それ以上はなにかと邪魔になると私も思っています。
「あなたの思っているほど他人はあなたのことを見ていない」という言葉もありますが、他人から見た自分を考えて振り回されるのはもったいないです。
「妙なプライドは持たない」それが大切です。
2.それでもアホと戦わなければならない時がある
本書では、できるだけ戦わないようにを説いていましたが、戦わなければならない/戦うべき相手もいるということが書かれていました。
ふたつ紹介されていました。
- 自分よりできる人間
- 権力闘争に巻き込まれた場合
上の「自分よりできる人間」は戦うというより、目標にして追いつく感覚に私はなりますね。
みなさんは戦うという認識ですか?確かにそういう相手なら進んで戦っていけばいいと感じます。私の経験上、一気に成長します。
下の「権力闘争に巻き込まれた場合」ですが、戦うしかない場合に陥った場合はなにがなんでも勝ちに行くことが重要だと述べられていました。
大学生なのでまだそういった争いに巻き込まれたことはないですが、重要な人には重要な考え方になると思います。
3.まとめ
本を読んだ感想ですが、タイトルの重みがすごいということと、単純に著者のキャリアがすごすぎて、政界の様子が知れたのが単純に面白かったなと感じました。
改善すべき考え方が多くあり、しかも割とつかえる場面も多く出てくるので、読むことをオススメします!
ほかにもちょっとしたライフハックも書かれていていい知識が得られました!
また、本書にも書かれていたのですが、「それでもアホと一回は戦っとけ」という内容にうなづくしかありませんでした。
一回は時間の無駄になったという経験をしておかないとなかなか改善策の実行は難しそうです。
この本に書かれてあったことを実行して、人間関係におけるストレスが限りなく少ない人生を送りたいものです。