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SHURE SM7Bを音声しっかりレビュー。マイク沼から脱出できる最終回答マイク

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SHURE SM7Bを音声しっかりレビュー。マイク沼から脱出できる最終回答マイク

マイクを購入するにあたり、音質の高みを目指そうとすると必ず話題として挙がるのがSM7B。

有名なマイクで、プロも使用しているマイクとなっております。

ただ、いかんせん価格が5万円代と高いので、悩む人は多いはず。

maipyon
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かくいう私も2週間くらい悩み、他のマイクとの比較Youtubeを全てといっていいほど見て購入を決めました。

その悩む過程で得た情報や、実際に使ってみた感想を元にレビューをしていきます。

私は実況プレイ用に購入しましたが、有名実況者もこぞって使用しているマイクです。
HIKAKINさんもSM7Bらしい。

今回は音声面でのレビューを重視して紹介できればと思います!

SHURE SM7Bの音声をしっかりレビュー【声だけクッキリ撮る】

SM7Bの見た目

SM7Bのウリはなんといってもその音質だと思いますので、音質に特化してレビューしていきます。

見た目の良さなんかもありますが、やはり最後に悩む部分は音質ですよね。

なお、全体を通して以下のオーディオインターフェースを使用しています。

ElgatoのWAVE XLRのレビュー!オシャレで使い心地のいいオーディオインターフェース ElgatoのWAVE XLRのレビュー!オシャレで使い心地のいいオーディオインターフェース Elgato WAVE XLRをレビュー。Wave Linkの使い方も合わせて紹介します。音量が稼げて見た目も良く、使い勝手も良いと三拍子そろったオーディオインターフェースで気に入っています。

SM7Bを様々な距離から録音

まずは様々な距離から録音した音声から。

文章はSHURE SM7Bの紹介文としました。できるだけ同じテンションで撮るようにしています。

正面の音を拾うカーディオイドマイクということで、マイクの先端から距離を測っています。

5cmの距離から

5cmの距離から録音

10cmの距離から

10cmの距離から録音

15cmの距離から

15cmの距離から録音

20cmの距離から

20cmの距離から録音

50cmの距離から

50cmの距離から録音

SM7Bの適性距離が8cm~15cmあたりということなので、10cmや15cm辺りが綺麗に聞こえているかなと思います。

逆に、近すぎるとこもったような低い音として聞こえますね。

SM7Bは温かみのある音声で、声だけをしっかりと撮るという感覚があるのではないかなと思います。

SM7Bのポップフィルターの性能について

SM7Bには、すでにスポンジ状のポップフィルター(ウインドスクリーン)が搭載されています。

より大きいタイプのポップフィルター(近接用ウインドスクリーン)もありますが、通常サイズの方で十分ポップフィルターとしての役目を果たせているかと思います。

破裂音中心にマイクに近い距離で収録。音大きめ。

ボフボフさせる気満々で収録しましたが、全然ですね。素晴らしい。

SM7Bの無音状態での性能について

高価なマイクを購入するにあたって気になるのはホワイトノイズではないかなと思います。

いかに「ブー」とか「サー」とか言わないかは重要ではないかなと。

前半10秒が無音で録音、後半10秒はミュート状態(比較のため)

オーディオインターフェースを用いてゲインを56dbに上げた状態ですが、違いはほとんどわからないかなと思います。

ゲインを上げるとどうしても出ると言われていますが、SM7Bでは結構ゲインを上げてもほぼ分かりません。

maipyon
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ノイズゲート(一定以下の音量は全部カット)のフィルターを入れてあげれば、まず声といっしょにノイズも聞こえるなんてことは起きないでしょう。

また、SM7Bは音を拾いにくく、小さな声の人はなかなかいい音量にならないと言われています。

こちらはよくCloudlifterという商品で声の部分だけの音量を上げる対策が書かれていますが、音量を結構上げられるオーディオインターフェースを使えば問題はなさそうですね。

よく「YAMAHA AG03ではMAXにしても音量が足りない」と書かれていましたので、オーディオインターフェース選びは重要そうです。

私はWAVE XLRを使っていますが、こちらはかなりゲインを上げられるので問題なしです。

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SM7Bでキーボード音はどれくらい収録されるか

配信やゲーム実況なら、「できるだけキーボード音が入らないマイクを購入したい」というのが本音だと思います。

こちらは動画を用意しました。

前半が映像・音声ともにスマホ、後半が音声のみSM7Bとしています。

キーボード音は聞こえるものの、声との音量差を考えるとキーボード音は実際にはそこまで気になる音量にはならないのではないかと思います。

ダイナミックマイクは近づかないと音を拾わないと言われますが、雑音を拾いにくいメリットでもあります。

とはいえキーボード音や環境音を完璧に防ぐのは無理です。

なので、どれだけ音を拾わないかのバランスが重要という事ですね。

maipyon
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コンデンサーマイクと比較したら全然音は入らないかなという印象。
入ってても、聞く側にとっては気にならないレベルでしょう。

SM7Bのショックマウントの性能

SM7Bにはショックマウントも内蔵されているということで、こちらも検証してみました。

前半が映像・音声ともにスマホ、後半が音声のみSM7Bとしています。

これだけドンドンすれば音が入るのは当たり前ですが、やわらいでいるのではないかとは思います。

SM7Bでフィルターを掛けたのちの音声

念のため、普段使いでどんな音声になっているかも掲載しておきます。

フィルターとして、

  • コンプレッサー(小さい音を大きくして、大きすぎる音は抑える)
  • ノイズゲート(一定以下の音量は全てカット)
  • イコライザ(中音域・高音域を上げて聞き取りやすく)
  • リミッター(音圧を上げる目的で使用)

をかけています。

この辺りはYoutubeの解説動画を見つつ掛けてみたので、正解かどうかは不明ですが。

各種フィルターを掛けた状態
比較として10cmの距離から録音したもの

ゲーム実況になると小さい声になるときもあれば急に大きな声になる場面もあるので、フィルターは掛けざるを得ないですね。

ラジオ系で使うのなら、フィルターは掛けない方が自然でいいよなぁと思う人もいるかもしれません。

maipyon
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いずれにせよ正解はないので、模索する必要はありますね。
参考程度に聞いてみていただけると!

SM7Bのスペック

タイプダイナミックマイク
指向性単一指向性(カーディオイド)
周波数特性50Hz~20kHz
インピーダンス150Ω
開回路感度-59dB re 1V/Pa
コネクタXLR3ピン、オス
サイズ最大幅96×高149×奥行190mm
重量765g
付属品スイッチカバープレート、近接用ウインドスクリーン

重量は765gと書かれていますが、実際は830gくらい。

色々分解すると765gになるのかな?と予想ですが、微妙ですね。

マイクアームとの兼ね合いもあるので、ここは結構注意が必要です。

SM7Bの機能について

SM7Bの背面

SM7Bには背面に2つのスイッチがあり、ドライバーなどで切り替えることが出来ます。

そしてバーで設定の確認が可能です。

バーの通り、低音域を下げる・中音域を上げることをスイッチで切り替えられます。

SM7Bの背面スイッチオン
maipyon
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ただここは、オーディオインターフェースのイコライザ―とかで調節するほうが自由自在なのでそっちに任せてもよさそう。

とまぁ、マイク自体の機能に大きく変わった特徴があるわけではありません。(ダイナミックマイクはどれもそんな感じですが)

この辺りはオーディオインターフェースの設定やフィルターによって大きく変えられると思います。

SM7Bのメリット・デメリット

実際に使ってみて分かったメリットとデメリットを紹介します。

SM7Bのメリットは何といっても音質

聞いていてずっと耳が疲れない、「ずっと聞ける心地いい音」のマイクかつ一般人でも手が出せる価格帯のマイクはSM7Bで決まりかと。

低音域が柔らかく、特にナレーションに向いているマイクではないかと思います。

最終回答とまで言われているSM7Bですが、私自身「SM7Bを検討し始めると他のどのマイクを買っても後悔する」と思い購入を決定。

SM7Bとの音質比較動画を見漁ったのですが、やっぱりSM7Bが毎回勝つんですよね…

maipyon
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よく比較されているオーディオテクニカのATシリーズは高音がシャリシャリしていてずっと聞いてて疲れる感じです。

低音域が優しく綺麗にくっきりと聞こえるマイクなので、印象が結構違います。

SM7Bより良いなと思うマイクは10万円~という感じですし、それ以上はもう素人では区別がつかないレベルでした。

SM7Bのデメリットは値段

デメリットはなんといっても値段。

本体だけならまだしも、オーディオインターフェース、XLRケーブルまで買う必要があるので本体代金+2万円ほどは追加でかかってきます。

しかし、マイク沼から抜け出せることを考えるとこの金額は出せる…という人は多いのではないかと思います。

maipyon
maipyon

Amazonで「Amazonアウトレット品」を購入したので1万円近く安く購入できました。
外箱に傷があるくらいで、商品自体には全く問題はなかったです。

なお、安いからといってメルカリなどで購入するのはオススメしません。
偽物が出回っており危険です。
実際にメルカリで偽物を発見しました。(しかも販売中)

信用できるのは「Amazonの新品」「Amazonアウトレット品(Amazonが販売・管理をしているためセーフと考えましたが100%ではない)」「楽器屋のオンラインストア」くらいかなと思います。

SM7Bのデメリットとしてサイズ問題もあるかも

SM7Bのサイズ
思ったよりデカい

SM7Bはサイズ、重量ともに大きく、サイズ問題も出てくるかもしれません。

まず安物のマイクアームだと重量面で厳しいのではないかと思います。

ちなみにSM7Bはマイクアーム必須の商品です。

私は以下のマイクアームを使用しています。

吊り下げ式ではないので視界にマイクアームが入りづらくオススメです。

ただ、SM7Bは吊り下げ式でも綺麗に見える形状なので、この辺りは好みかなと思います。

maipyon
maipyon

吊り下げ式のマイクアームで綺麗に見える形をしているので、私は取っ手部分を一度はずし、反対方向にしてから再度取りつけました。(つまり取っ手を反対向きにした)

SM7Bを購入した理由とまとめ

SM7Bは確かに高く、かなり悩みましたが「これ以外のマイクを買うと音質で後悔する。もしSM7Bだったらもっと…という感想が出そう」という理由で購入。

調べていると、「一般人の最終回答になるマイク」「SM7Bを検討し始めたらSM7B以外の選択肢は消した方がいい」という言われっぷりでした。

値段が値段だけに、音質に関する悩みはきれいさっぱり消え、さらに周りの雑音も入りにくいマイクだったので大満足です。

maipyon
maipyon

音を収録する、ではなく、声だけを綺麗に収録するという感覚があります。

1つの最終回答としても強くおすすめされているSM7Bですが、どなたにもオススメできる超高音質マイクですので是非手に入れてみてください。