ブログで商品紹介をするにあたって便利なプラグインの「pochipp」と「Rinker」。
どちらを使用すべきなのか?ということや、どんな細かい違いがあるの?と悩んでいる人も多いかと思います。
また、乗り換えを検討している人にとっても違いは気になるはず。
そこで、pochippもRinkerも長期使用してきた私が細かい違いやどちらを選ぶべきかを紹介します。
Rinkerは3年近く使用して、pochippは当サイトでも使用中です。
ポチップとRinkerの違いを解説
まずは違いを解説していきます。
正式名称はありますが、ここでは説明上「無料版・有料版」という文言で説明します。
料金については、変動する可能性がありますので表中のリンクからご確認ください。
大きな違いがある部分について触れていきます。
商品ボタンについて
結論:大きな違いはない
大きな違いとして、ポチップはメルカリのボタンを設置することも可能です。
私は設置していませんが、メルカリへの出品数が多いジャンルなら向いているかなと。
ただ、Rinkerでもカスタムボタンを使用することで設置できなくはないです。
しかし、メルカリボタンを全商品に含めたい場合、商品リンクの作成の手間がかからないのはポチップになります。
カスタムボタンの数
結論:Rinkerの方が多いが、ポチップにも2つあるのでそれで十分
カスタムボタンは、主にASPで取り扱いのある商品を設定することが多いです。
公式サイトに繋がるアフィリエイトリンクを手動で作るということですね。
例えば、化粧品メーカーがASPで取り扱いがあれば、Amazonや楽天以外にも、公式サイトへのアフィリエイトリンクを設置しますね。
正直2つあれば十分で、3つ以上欲しいと思ったことは特にないです。
インラインリンクの作成
結論:ポチップにしかできない
インラインリンクとは、「おすすめマウス」のような、文中のリンクのこと。
どちらを利用していても、自前でトラッキングID付きのAmazonのリンクや、楽天の商品ページへのリンクは作成可能です。
ただ、自前で作成した場合、リンク先の商品が品切れになるなどした場合に気づけません。
また、商品を最新のものにした場合にそれらのリンクを全て張り替えていく必要があります。
ポチップは、商品管理にて登録した商品を文中のリンクにすることが可能です。
画像やボタンとして変換することもできます。
以下の表の1行目はポチップの機能を使っています。
Logicool M750 | |
ボタン数 | 6ボタン |
接続台数 | 3つまで |
編集画面では以下のようになっています。
ポチップと紐づけられているので、ポチップに登録している商品を変えればリンク切れにも一気に対応できて便利です。
こういう表で比較すると非常に分かりやすいので、クリック率も高めです。
これができるのがポチップだけなので、これ目当てにするのもアリ。
PA-APIを使わないAmazonの商品検索
結論:どちらも深く気にしなくていい
まず、PA-APIについて解説します。
PA-APIが使えたら、プラグイン内で商品名検索をしてAmazonから情報を取得して、簡単に商品リンクを作成することができます。
しかし、PA-APIを使えるようになるには、一定の条件が必要になります。
ザックリ言えば、「Amazonアソシエイトの審査に通っていて、過去30日以内に売り上げがあればPA-APIを使える」ということ。
そもそもAmazonアソシエイトの審査が「サインアップから180日以内に 3 回以上の売り上げが必要」ということで、ハードルが高いです。
PA-APIを使えないと商品リンクが作れないから審査にも通れなくない?
という疑問が出てきますが、審査に合格するまでは手動でリンクを作成すれば問題ありません。
作り方は以下の記事を参考にしてください。
面倒ですが、審査に合格するまでは手動でリンクを作ればいいのでポチップでもRinkerでもどうにかなります。
また、ポチップには「ポチップアシスタント」というものもあり、こちらを利用すれば審査に通っていなくても商品検索が可能です。
クリック分析
結論:どちらでもやろうと思えばできる
ポチップなら有料版で可能、Rinkerなら無料版でもGoogleアナリティクスにてどの記事でクリックされたかが分かります。
Rinkerでは、設定が必要になりますが、調べれば出てきます。
両方とも、どの記事でどのタイトルの商品がクリックされたかが分かるのですが、Googleアナリティクスの使い方に疎い方はポチップの方がオススメかなと。
Rinkerは、どのタイトルの商品がクリックされたかはGoogleアナリティクスの指標を設定すれば可能です。
セール情報の表示
結論:カスタムボタン(公式サイトへのリンクなど)に情報を追加できるのはポチップ有料版だけ
セール情報については表に書いている通りなのですが、ポチップの方が圧倒的に優れていると言えます。
両方有料版にしても、Rinkerではカスタムボタンに関してはセール情報設定ができません。
そのため、よくセールをする公式サイトでのアフィリエイトがある商品を主力に置いている場合はポチップの方が良いでしょう。
カスタムボタンに関しては、商品ごとに設定する必要があってちょっと面倒ではありますが、できないよりは断然良いですよね。
ボタンテキストのカスタマイズ
結論:ポチップは無料で可能、Rinkerは有料noteにて可能
各ボタンのテキストを「Amazonで探す」などに変えるのは、ポチップなら無料版でも可能です。
Rinkerの場合も無料版でショートコードにて指定すれば可能なのですが、一括での変更はできません。
Rinkerの場合、有料noteにてカスタマイズ方法が掲載されています。
買い切りで、私も購入しました。(以下は2024年8月時点での内容)
- クレジット削除方法
ポチップもCSSにて可能 - ボタン文言変更
ポチップも設定にて変更可能 - 画像サイズの一括指定
ポチップでは不可能だが、個人的には使用しているケースは見ない… - パソコンだけ別タブで開くようにする方法
ポチップは一括で別タブで開くかどうかを設定で選べる - Amazonレビュー画面へのリンクを追加する方法
ポチップは有料版にてリンク追加可能
一応Rinker無料版の括りにはなるのですが、ポチップ無料版でも対応可能な部分は多いです。
最後のAmazonレビュー画面へのリンクは大きな違いかなと思います。
細かい違いはあるが、一番注目すべきは「セール情報」
細かい違いはありますが、一番気にするべきはセール情報です。
経験談ですが、セール情報の表示が何よりも強力で、売り上げに繋がるため。
他の細かい機能の差はあれど、どうにかなる部分ではありますし、売り上げが大きく左右されるものではないです。
それを考えたときに、無料版でもセール情報を手動入力できるポチップは超強力と言えます。
これは肌感なので参考程度にしていただければと思うのですが、商品紹介をしているページ(いわゆるレビュー記事)が合計で1日100PVほどあれば、セール時に500円以上売り上げを伸ばすことは可能かなと思います。
もちろん、紹介している商品がAmazonで売られているものが多いか?や、セール内容にも左右されます。
セール情報に触れる人が多ければ多いほど、セール中に一気に売れます!
Amazonの特大セールがあれば余裕で500円くらい売り上げは伸ばせる感覚です。
Amazonセールは月1くらいの頻度では開催されているので、550円/月なら割と元を取るのは簡単なんじゃないかと思っています。
楽天・Yahooショッピングが主力なら自動セールがおすすめ
Amazon程度なら手動入力でも数サイト運営くらいなら問題ないかなと思います。
しかし、楽天市場やYahooショッピングはセール回数が多く、手動対応は厳しいです。
楽天での売り上げがそこそこあるという人であれば、有料化は結構オススメかなと思います。
日用品とか、食品や小物を紹介しているサイトなら特におすすめかと。
ちなみに主にガジェットを紹介している私は、セール中じゃないと楽天で売り上げはほぼ出ません。
pochipp有料版を導入してから、楽天とYahooショッピングでも売り上げが目立つようになってきたので、ここだけでも十分有料化するメリットは多いかと思います。
楽天は個人的な経験上「1商品の価格が高いものを買う人(報酬500円以上になる割合が多い)」「まとめ買いをする人(報酬100円が3連続など)」が多いイメージがあります。
そういうラッキーパンチに遭遇する可能性を上げるためにも、セール情報の自動化は必須かなと思います。
ポチップはカスタムボタンにもセールを設定できる
カスタムボタンへアフィリエイトリンクの設置自体はpochippでもrinkerでも無料版で可能なのですが、pochipp有料版はこのカスタムボタンにもセール設定ができます。
商品詳細ページから、商品ごとに個別に設定するという感じ。
公式サイトの方がAmazonとかよりお得!という場合は多いので、もしそんな商品を既に紹介しているのであればpochipp有料版は魅力的です。
ここだけの話、公式サイトからの購入の方が報酬が高い場合がほとんどなので、積極的に狙うべき部分ではあるんですよね。
【結論①】クラシックエディタ or THE SONIC使用ならRinker一択
プラグインを使ってクラシックエディタにしている場合、pochippを使うことはできないのでRinker一択となります。
pochippはブロックエディタ専用というわけ。
また、そもそもrinker有料版はThe Sonicという有料テーマの機能の1つです。
元々はThe Sonicのテーマ使用時しか使えなかったものの、rinkerのセール機能がどのテーマでも使えるようにしたという流れがあります。
そのため、rinker有料版=有料テーマも入手できるわけで、これが価格の理由です。
THE SONICが良いなと感じた人であれば、テーマと共にrinker有料版を使うのが良いかなと思います。
ちなみにConoHa WINGからテーマを契約するのが一番安いです。
【結論②】ブロックエディタならポチップがオススメ
ブロックエディタ(クラシックエディタのプラグインを入れてない)し、別の有料テーマですという方は、ポチップがオススメです。
理由としては、既に書いたセール情報機能の充実性と値段です。
細かい違いとしてはRinkerの方が優れている面はあるのですが、売り上げのことを考えるとポチップの方が無料版・有料版のどちらを使うに関わらずおすすめになります。
安い分赤字も出にくいですしね。
既にRinkerを使っているという人も、移行プラグインもあるので当記事を参考に移行するのもアリかと思います。
ポチップ・Rinkerへ移行するのは簡単?
ポチップ・Rinkerは併用が可能です。
そのため、移行も徐々にしていくことが可能です。
ポチップからはRinkerからの移行プラグインも出ていますし、より簡単かと。
私はRinker→ポチップの移行は併用しつつ、全体的なリライトをかけつつ行いました。
移行完了後は、競合の可能性があるため使わなくなった方はプラグインリストから削除したほうがいいです。
現在競合していなくても、今後のアップデートで競合する可能性があります。
以前Rinkerとポチップが競合してエラーが出てしまい、しばらくして修正されたようです。
一回インストールしてエラーが発生したらプラグインを外せば元に戻ります。
また、上記の競合リスクを受け入れたうえで、同時使用して両方のいいとこどりをすることも可能です。
【まとめ】ある程度収益が出ているなら活用しない手はない
最終的に、結論としては以下の通り。
- クラシックエディタならRinker
- THE SONIC使用予定ならRinker
- それ以外ならポチップ
価格差がなければ結構迷う部分だとは思ったのですが、Rinkerは価格にテーマ代金分も含まれています。
それをテーマを使用しない状態で比べるのであればやはりポチップの方が安くておすすめになるかなと思います。
ちなみに無料版→有料版への移行は、どちらもプラグインを追加する形(拡張プラグインというイメージ)になりますので、無料版で使い倒していても有料版に移行するのは拡張プラグインを有効化するだけなので一瞬です。
移行への重い腰が上がらないという方も、是非検討してみてください。