商品紹介レビューをする記事などでよく使われているのがPochipp(ポチップ)。
有料のPochipp Pro(ポチッププロ)もありますが、気になるのは損益分岐点。
現状どれくらい利益が出ていたら契約しても損しないのか?というのは誰もが考えることかと思います。
そこで、実際に私の運営しているサイトのデータを活用しながら、ポチッププロの損益分岐点を探っていきます。
ポチッププロでできるようになること
ポチッププロにするとできるようになることは主に以下。
- セール情報の自動取得&表示
- 口コミリンク(Amazonの口コミ)の表示
- お知らせバーへのセール情報の表示(SWELL限定)
- カスタムボタンへのセール設定(手動)
他にも分析レポートの利用などがありますが、クリック率UPや収益UPにつながるのは上記。
中でも強力なのは、上の3つ。

自動的に表示されるので、こちらの労力もないですしね。
今回は、「セール情報の自動取得・自動表示」のみの観点で損益分岐点を考えていきます。
【前提条件】ポチッププロの料金プラン

ポチッププロは、2025年7月時点で
月払い:550円/月
年払い:5000円/年
となっております。
※最新の料金プランはポチップ公式サイトでチェックしてください。
セールの自動表示の効果でこれらのコストを上回れば、「入らない方が損」というわけです。
年払いだと、月417円以上の収益アップになればいいということです。
ここが損益分岐点というわけですね。
実際のデータを元にクリック率やコンバージョン率がどれくらい上がるか見てみる【Amazon編】
実際のデータを元に、どれくらい成約率が上がるかを見ていきます。

3サイトのデータで見てみます!
データの分かりやすい、Amazonだけで考えていきます。
セールがない期間(2025/06/03〜2025/07/07)と、セール中を比較して、「何倍売れやすくなったか?」を算出していきます。
- セールがない期間で、クリック率が3%、コンバージョン率が5%
表示1回あたりの購入率:0.15% - セールがある期間で、クリック率が4%、コンバージョン率が10%
表示1回あたりの購入率:0.4% - 比較すると、0.4 ÷ 0.15 ≒ 2.67倍売れやすくなっている
本来は詳細なデータを公開したいのですが、規約的に「何倍売れやすくなったか」のみを公開します。
セール時はコンバージョン率が跳ね上がる
セール時はコンバージョン率が跳ね上がります。
まず、5/30〜6/2開催のスマイルセールで見てみましょう。
- サイトA:2.03倍
- サイトB:8.04倍
- サイトC:0.70倍
サイトによって全然違いますね・・・。
それぞれの違いは以下の通り。
- サイトA:商品紹介特化のサイト。PV、クリック数共に多い。売上の9割5分これ
- サイトB:商品紹介はしているが、PV少なめ。あまりあてにならない。
- サイトC:サービス紹介のサイトなので、商品紹介は少なめ。全くあてにならない。
サイトBはラッキーパンチですね。(おそらく)少数ユーザーによる、複数商品の同時購入で跳ね上がっています。
なお、大きく変化したのはコンバージョン率で、意外にもクリック率はあまり変動しませんでした。

同時購入で品数が増えるとコンバージョン率も上がるためでしょう。
セール時に貯めて購入する人も多いので、コンバージョン率はかなり上がります。
次に、プライムデーを見てみましょう。(7/8〜7/14。先行セールを含む。)
- サイトA:2.86倍
- サイトB:0.89倍
- サイトC:1.19倍
サイトB、サイトCはほぼ変化なしだったのですが、そもそもクリック数が少ないことが原因かと思います。
つまり、クリック率が少ないうちに導入しても無意味に終わる可能性もある(ラッキーパンチがヒットしなければ無意味)ということですね。
コンバージョン率は、「クリック数」「注文済み商品」で算出されているみたいなので、コンバージョン率の上昇は
- 購入の決断力の上昇
- 複数商品の同時購入率の上昇
によるものだと考えられそうです。
逆に、安定して売上がたっているサイトであれば導入してもほぼ確実に成果が得られそうですね。

データ集計した本人視点では、サイトAしか信用しなくていいと思います。
サイトB、Cはクリック数が少なくてブレが大きすぎます。
ポチッププロの損益分岐点を探る【Amazon編】
サイトAなら信頼できそうなので、仮にセール時はコンバージョン率が2倍になると考えてみます。
Amazonのセールは月に1回程度あるので、とりあえず月1回、4日間セールがあると仮定します。
この4日間で、ポチッププロにかけた金額を回収できればいいというわけです。
コンバージョン率が2倍になるということは、4日間は利益も2倍。
セールで1日あたり104.25円増になれば、104.25 × 4 = 417円で回収可能です。
つまり、通常時に月3128円以上の利益が上がっているユーザーはポチッププロを契約すべきです。
ここまで利益が上がっていると、「サイト経由で商品が購入されても特に驚かない」レベルかなーとは思います。
ポチッププロが真価を発揮するのは楽天セール
この時点でひとつ結論は出ていますが、ここからが本題です。
物販といえばAmazonなのですが、ポチッププロが真価を発揮するのは楽天セールだと思います。
その理由は以下の通り。
Amazonセールは月1回程度。数日前から告知があり把握しやすく、手動対応もできなくはない。
しかし、楽天はセールが多すぎて手動対応が厳しい。
正直、1サイト運営していて、Amazonのセールを出すだけなら手動対応でもできなくはないんですよね。
ただ、楽天はセールの種類も多く、かつ通知が届くわけでもないので正直気づきにくいです。
これを手動で対応しようと思うと、労力も発生します。タイパが悪い。
実際のデータを元にクリック率やコンバージョン率がどれくらい上がるか見てみる【楽天編】
楽天については、Amazonよりもクリック数が少なくなるので、サイトAでしかデータを取りませんでした。
早速ですが、結果は以下の通り。
- 通常:CTRは1.65%、CVRは5.9%
- お買い物マラソン:CTRは1.54%、CVRは8.8% 約1.39倍売れやすい
- 楽天スーパーセール:CTRは2.39%、CVRは10.2% 約2.50倍売れやすい
楽天スーパーセール:2025/03/04〜03/11、06/04〜06/11
お買い物マラソン:2025/06/22〜06/27、07/04〜07/11
通常時は、6月、7月のセールがない日(ポチップで何も出力がない日)
楽天スーパーセールはかなり売れやすくなりますが、年に4回しかありません。
そのため、年間での売り上げで考えてみようかと思います。
365日のうち、
お買い物ものマラソン:20回 × 7日 = 140日間
楽天スーパーセール:4回 × 8日 = 32日間
あるとして、1日あたり何円稼げば、年5000円の元が取れる?
ということを考えてみます。
結論、セール告知がない日の売上が約48.75円以上あれば、楽天の年間イベントによる売上増加によって、年5000円の元が取れそうです。
平均して月に1463円程度と言えます。
※5と0のつく日で、他のセールとかぶっていない時もセール表示が出ますが、その際の成約率は1.1倍です。
これは計算結果に入れていません。
楽天で月に1463円程度。
これなら、ポチッププロを契約してもリターンがありそう!という人も多いのではないでしょうか?
ポチッププロを契約するタイミングと損益分岐点はここ!
今回の調査で気づいたことは以下の通りです。
- ポチップの損益分岐点は「サイトによる」とも言える
- セール中はCVRが上がるのは確実。CTRは微妙?
- 楽天だけで考えると、平均して月1463円程度収益があればポチップPro契約して良さそう
- しかし、「ポチップの力だけで成約率が上がった」とは言い切れないので、ちょっと甘めにみる
ということで、アバウトな結果しか出せませんが、
- Amazonで月4000円以上収益が上がっている方
→計算結果では月3128円以上。甘めに見積もるとこの辺りが損益分岐点かと - Amazonで月3000円程度収益が上がっていて、複数サイト運営の方
→ポチップは複数サイトに使ってOK。Amazonは手動でもできるが、複数サイトとなると面倒。工数の手間的にもリターンがくる - 楽天で平均して月に2000円以上収益が上がっている方
→甘めに見積もるとこの辺りかなと。セール設定も面倒なので楽天セール自動化目当てがイチオシ
このような感じかなと思います。(年間契約の場合)

今回、Amazonも楽天も完全に分けて考えましたが、本来は同時にセール告知できます。
なので、上記データは結構甘めな結論(=クリアしていたら即契約していいと思う)になっていると思います。
なお、自動セールはYahoo!ショッピングでもできるわけですが、こちらは微々たるクリック数なので調査は断念しました。
ですが、傾向を見るにCVRは確実に上昇すると思います。
この程度の収益なら、突破している人が多いような少ないような・・・
少なくとも、「売れる記事の作り方が分かってきたかも?」というレベルではあるのかなと思います。
私のサイトでの結果はこのような結果となりました。
何かの目安になればと思います。